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第17期 会いに行ったの?
日期:2016-10-21 18:45  点击:692
登場人物:
柳原:男、50代、一時アメリカから帰国した夏の父
江崎冴子:女、50代、夏の母
安藤夏:女、20代、図書館の職員
 
場面:ホテルの部屋で
 
「柳原と冴子が話している」
柳原:安藤さんから話は聞いてくれたようだね。
冴子:会いに行ったの?
夏:(夏が部屋に入ってくる)始めまして。
柳原:まあ、かけなさい。ここ数ヶ月、君はこの冴子からいろんな思いをさせられてきたようだねえ。どうしたの?座ってゆっくり話さないか、そのために来たんだろう。
夏:お願いがあります。
柳原:うん?
夏:「森光」を無くさないでください。
柳原:まあ、今、その話は......
夏:お母さん、好き好んであたしにつらくあたってきたんじゃありません。
冴子:夏さん!
夏:お母さんは孤独な戦いをしてきたんです。22年前、私を育てるのも苦しくなって私を捨てた後、自殺しかけたところを(1)、亡くなった「森光」の社長に救われたそうです。それ以来、お母さんは亡くなった社長を陰で支えて、「森光」を大きくしてきました。そして、透さんを立派な後継者にすることが、お母さんの亡くなった社長への恩返しだったんだと思います。
冴子:いいわよ。今は、そういうことは。。。
夏:お母さんがあたしを遠ざけるのは当然のことです。透さんは立派な経営者になれるんです。あたしは信じてます。だから、今ここに来て、「森光」を無くしてしまうのだけはやめてください。
柳原:そういう経営上のことは君には無関係なはずだよ。(2)
夏:分かってます。(3)でも、あたしは透さんに立ち直ってもらいたいんです。
柳原:まあ、君はそういうこと気にしないで。これからの、君自身のことについて相談しようじゃないか。
夏:あたしはアメリカに行く気なんかありません。お願いします。
冴子:なにするの?
夏:お願いします。「森光」がなくなりさえしなければ、透さんは立ち直れるって、あたし信じてるんです。
冴子:お願い、ね、やめて、こんなこと。
夏:もとの透さんに戻ってほしいんです。それだけなんです。お願いします。お願いします......お願いします。
 
単語:
思いをする:有……感觉,经验
森光:公司名
透(とおる):人名
ここ:最近,目前
好き好む(すきこのむ):爱好,喜好
孤独(こどく):孤独,孤单
救う(すくう):拯救
後継者(こうけいしゃ):继承人
遠ざける(とおざける):疏远
立ち直る(たちなおる):好转,复原
気にする(きにする):放心不下,介意
気がない(きがない):无意,不打算 
 
解説: 
1、自殺をしかけているところをかける:
补助助动词,接在动词连用形后面,表示动作刚开始。如:
雑誌を読みかけたら、友達が遊びに来た/刚要看杂志,朋友就来玩了。スピーチを発表しかけてやめた/刚开始发表演说就不说了。 ところを:正在……的时候。食べているところを写真に撮られた/正在吃的时候,被拍了照片。あの人は私が困っているところを助けてくれた恩人です/他是我在困难的时候,帮助我的恩人。 
 
2、そういう経営上のことは君には無関係なはずだよはずだ:
表示根据情理、以往经验推测某一事物的必然或应得的结果。可以译为:应该……,按理说。
あの問題なら、もうすっかり解決がついたはずだ。/那个问题,按理说已经完全解决了。 
 
3、分かってます
我知道。这里含有一种不耐烦的口气——你不说我也知道。 
 

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