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一級短文読解(100)
日期:2016-12-06 10:02  点击:485
(1)
  生物材料の神秘性について、洋服屋さんから面白い話を聞いた。英国の服地は世界一だというが、その秘密は羊から刈り取った毛を、半年余りねかせておくところにあるという。その間に毛は縮んで自然の形になる。それを紡いだ糸で織ると、型崩れのしない布地ができる。布地を織る技術だけでいえば、日本も英国に負けないが、毛をねかせておく期間がとれないために、やはり本場物にはかなわないというのである。

「問い」日本の布地が本場物にはかなわないのはなぜか。
1 羊のねる時間が十分とれないから
2 布地を織る技術が低いから
3 羊の毛を十分ねかせていないから
4 日本の羊の毛は縮みにくいから

(2)
  これから働く上で、即戦力でなければ生きていけないとか、専門性を持ったプロフェッショナル人材でなければ生き残れないというのは、はっきり言えば幻想である。地に足の着いた経営をしている企業では、若者にそんな大それたことなど期待していない。トヨタ自動車のある人事担当者は、(注)新卒の人材として求められているのは、昔も今も変わらないという。それは即戦力などではけっしてなく、結局のところ「化けそうな人材」なのだと。化けそうな人材が仕事のなかで本当に化けていくことによって会社は成長していける。

(注)新卒:学校教育が終わって初めて会社で働く人

「問い」筆者の言う化けそうな人材とはどんな人材か。
1 本当は専門性を持っているのに、入社のときにはそれを隠しているような人材
2 その人がいることによって会社が大きく成長していくことができるような人材
3 今すぐには役に立たないが、経験を積むことで優れた能力を発揮しそうな人材
4 今は会社の堅実な経営方針に合わないように見えるが、将来適応しそうな人材
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