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一級短文読解(116)
日期:2016-12-06 10:30  点击:964
 「太田さん、①変わりませんね (中略)、四年ぷりにホテルのティー·ルームでお会いした編集者のAさんからそのようにいわれた時、わたしはみた目のことをいわれたのだと思って、自然ににっこりした。「Aさんも、お変わりありませんわ」  ダーク·グレイ(注)のスマートな背広姿は、四年前と変わりがなかったが、その髪にはいくらか白いものが目立つようになったなと思いながらそういったのである。「いや、ちょうど十五分、遅刻したところがですよ」Aさんは眼鏡の奥の眼をいたずらっ子の少年のように、わざと大きくしながらいわれた。私は、②しばらくの間顔を上げることができなかった。 
 
(太田治子『気ままなお弁当箱』中公文庫による) (注)ダーク·グレイ:濃い灰色 
 
問(1) ①変わりませんねとあるが、Aさんは何が変わらないと言ったのか。 
1.人と会うときは「お変わりありませんね」と言うこと 
2.約束の時間にいつもちょうど十五分だけ遅刻するくせ 
3.四年前に会ったときの見た目と今回会ったときの見た目 
4.人と会うときはいつも外観のことばかり気にするくせ 
 
問(2) ②しばらくの間顔を上げることができなかったとあるがそれはなぜか。 
1.Aさんのいたずらっ子の少年のような眼がとても面白かったから 
2.約束の時間に十五分も遅れたことをはずかしいことだと思ったから 
3.Aさんのダーク·グレーの背広姿があまりにスマートに見えたから 
4.Aさんが言った言葉を自分が誤解していたことに気がついたから 

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