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昆明篇 02
日期:2016-12-16 19:27  点击:334
 この昆明が决定的に国境の町と违うのは、もはや英语が全く通じないということである。レストランでも宿でも売店でも、人々が喋るのは中国语のみ。彼らはとにかくひたすら外国语を拒否するため、こちらが中国语を话そうとしない限り客であろうが美男子であろうが完全无视である。赤道直下のマサイの村ですら多少は英语で村民とコミュニケーションがとれたのに。中国人はオレたちの隣国の人间なのに、アフリカのサバンナで狩猟生活をしている部族より意志の疎通が难しいとはどういうことだ。
 
 そもそも、基本的に彼らは日本人を见ても外国人だとは思わず、同じ中国人だと思うようである。だから中国语を话して当然だと思われてしまい、ますます厄介なのだ。あんたたち、よく见てみろよ。たしかに黒髪で黒い目で东洋ふうの颜立ちだけど、ウィンクだけで女を妊娠させるほどハンサムな人间が中国にいるか?? いくら4000年の歴史があるとはいえ、これほどの人间はまだ中国には现れていないだろう。残念だが最新の作者に関するハンサム研究では、このレベルの人间が中国に生まれるにはあと2000年はかかるという报告が出されている。だから、少しは外国人であるオレの英语を理解しようという努力もしてほしいのだ。
 
 こちらから话すのはカタコトや笔谈でなんとかなるが、ヒアリングが全然ダメ。何を言われても全部「チャンチューシーチョーシーチャンシュオシー」てな具合にしか闻こえない。もちろんオレも闻き取りの练习をしなかったわけではない。ちゃんと日本を出る前に「タモリの4ヶ国语麻雀」を毎日闻いて予习に励んだが、残念ながらタモさんの中国语はオレにはレベルが高すぎて身に付かなかったのだ。
 
 さて、昆明での宿は安宿なのに巨大建筑物の、昆湖饭店だ。これもややこしいことに、中国では「饭店」と书いてホテルという意味なのである。饭店の他に「宾馆」も「招待所」も「酒店」も同じ意味なのだが、これじゃあ浜松の実家の近くにある中岛酒店(酒屋)も西阵饭店(中华料理屋)も、どちらも通り挂かった中国人に宿泊されてしまう可能性があるということではないか。これは、今度実家に帰ったらすみやかに教えてあげないと。そしてついでに1泊させてもらおうっと。
 
オレが配属されたのは、旅行者もいれば出稼ぎ中の现地の人もいる、4人ひと部屋のドミトリーだ。

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