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昆明篇 10
日期:2016-12-16 19:30  点击:325
 ということで寺に到着した。
 
 ここ曇華寺は、先ほども述べた通り青年時代の朱徳(中国人)が暮らしていた寺である。カッコ書きで説明してあるのでわかると思うが、朱徳というのは、昔の中国人である。多分。…………。まったくもって、その観光地の由来とか人物についての歴史とかを知らないと、観光って楽しくならないよね(涙)。いや違う。ピラミッドとかタージマハルのレベルなら、歴史を知らないでも見ればそれなりに感銘は受けるよな。ということは、曇華寺が悪いんだ。朱徳を知らない人間にも楽しんでもらうように、曇華寺がもっと努力するべきなんだよ。これは曇華寺の努力不足だ。朱徳がダメなら、裸の女ぐらい出せよ。
 
 寺の裏側には池があり庭園になっているのだが、そこから水の香りとともに清らかな二胡の調べが……
 
 いや~~、中国じゃないか。
 
 まだまだ入国したばかりで、このようにふとした景色に中国を実感させられることは多い。今朝もバスの中から、広場で太極拳に励む人々の姿が見えた。とにかく中国は風景も文化も幼少の頃から日本人にとって近くにあるもののため、ささいなことに対する「こ、これがテレビで(本で)見たことのある、あれかっ!!」という感動が盛りだくさんだ。
 
 さて、この昆明から行ける観光地の中で、最も有名なのが石林である。「石林」という文字どおり、細長い石が塔のように立ち並んでいる風光明媚な場所らしい。
 
 昆湖飯店(宿)でひと晩寝て翌朝、オレは宿を出ると昆明汽車站へ向かった。「汽車站」というのは「チーチョージャン」と読むのだが、これはバスターミナルのことである。「汽車」が「電車」でなく「バス」だというのがこれまた予想外というか、間違っているぞあんたら。漢字の発祥の国のくせに、なんでそんな初歩的なミスを犯しているんだ。ちょっと漢和辞典を調べれば正しい意味がわかるだろうに。

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