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列车篇 04
日期:2016-12-16 20:02  点击:391
 ……使用法によっては十分凶器になり得る20kgのバックパックをほとんどぶん投げるような状態で振り上げると、バアさんのしわがれた叫び声と同時に、何か重い手ごたえの物に当たってバックパックはそのまま跳ね返って来た。 …………。やばい。やっちゃった? もしかして、殺っちゃった?? どど、どうしよう……これはただならぬことに……今まで30年も生きてきてただの一度も人を殺したことが無い超優等生のオレだったのに……。
 
 に、逃げよう。まだ発車したばかりだからそんなにスピード出てないんじゃないか? 飛び降りてそのまま、ほとぼりが冷めるまで山の中に逃げよう……そしてしばらく山賊として人を襲いながらばあさんの霊を弔おう……
 
 おおっっ!!!!
 
 ば、バアさんが、何事もなかったかのようにさっきと同じ体勢で座っている……。なんだ、生きてるじゃないか。別に彼女に直撃したわけじゃなかったのか。よかった、オレの「人を殺さない記録」を途切れさせることにならないで。じゃあ、もう1回やってみよう。バックパックを揺らして……勢いをつけて……せーーの!
 
「ニープーライチュイナーリー!!!」 グワ~ン
 
「おおおっっ!!!」
 
ま、また跳ね返って来た。
 
これは……、ブロックだ。元女子バレーボール中国代表のバアさんが、飛んで来るバックパックを鉄壁のブロックで跳ね返しているのだ!!! なんていう豪腕だ。こんなに重い荷物を、座っている体勢から両腕だけで防いでしまうとは……。
 
 …………。せ~の!
 
「ニープーライチュイナーリー!!!」 グワ~ン
 
「なんでやねんっ!! なんでダメなんだよっ!!! 空いてるじゃねーかよそっちはっ!!!」
 
「ニーチュイナーリーチュイナーリー!! チョーシーウォータチャンスオー!!」
 
 バアさんはオレに向かって地獄の処刑人のような人類を超越した恐ろしい表情で叫ぶと、そのままオレのスペース(にしたかった所)まで目一杯使って、転がって寝てしまった。……そうですか。横になって寝られるように、そっちの場所も誰にも与えず確保しておきたかったんですね。だからあんなに鬼気迫る迫力で往年のスーパーブロックを連発していたんですね。……勝手な奴だなっ。おシリ触っちゃうぞこの野郎!!! ……もう、近頃欲求不満すぎて誰でもいいんだよ(涙)。

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