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成都篇 08
日期:2016-12-16 20:07  点击:1425
~中国文化の謎~
 
成都を発って、高速バスで東へ向かう。当面の目的地は香港である。これから数々の都市を経由し東南へ進み、香港へ渡り香港ディズニーランドで遊ぶのだ。本物のディズニーランドだぞ。例の有名なニセモノの方じゃないぞ。高校の文化祭でもボツになりそうな完成度のミッキーやドナルドになぜかドラえもんやキティちゃんのハリボテも混じっている、「ここは夢の国なんだから、肌の色や貧富の差や著作権なんか関係ないのさ!」と訴えている北京の安っぽいニセテーマパークの方じゃないぞ。だいたい、そっちのテーマパークは何がテーマだか全然わからんから。キャラクターも世界観も全然統一されてないし。もしかして中国らしさを前面に出した、「海賊版」をテーマにしたテーマパークなんじゃあるまいな??
 
 だいたい、ミッキーとドラえもんを一緒のところに入れちゃダメだろう。仮にもミッキーはマウスなんだから。きっとドラえもん、ミッキーを見て発狂してポケットからレーザー銃とか地球破壊爆弾とか出すぜ?? 危なくてたまったもんじゃない。まあ幸いここには普通の猫のキティちゃんもいるので、ドラえもんが出勤する前にキティちゃんにミッキーマウスを食ってもらえばいいのか。やだなあそんな酷い遊園地……
 
しかしまだまだ香港は遠い。これから広大な中国をほぼ横断することになり、道のりは果てしなく長いのだ。長いといえばアニメ「トムとジェリー」の最後に流れる次回の予告は、とても予告編とは思えず「あれっ、これは予告と間違えて本編を放送しちゃっているんじゃないのかな??」と幼心に心配してしまうくらいの妙な長さがあったが、香港までの道のりの長さとトムとジェリーの予告編の長さは全く別次元の問題であり比べられるものではない。なめんなよっっ!!!
 
 高速道路を突っ走り5時間で着いたのは、中国政府の直轄市·重慶だ。さあジュウケイといえば日本でもおなじみ、羅将カイオウやヒョウに魔道の拳を伝授した北斗琉拳の伝承者ですよね。修羅の国はこのジュウケイがいなければ誕生していなかったことを考えると、彼は登場人物の中でもかなり罪深い存在だと言えるね。なめんなよっっ!!! ヴァジュラ!!!
 
ちなみに、この重慶行きのバスの中で、デジカメを盗まれた。オレはいつもカメラを布製のカメラケースに入れて腰のベルトに付けているのだが、バスの中で居眠りしてしまい、重慶で降りて気付いた時にはカメラケースがカラになっていたというわけさ。過去に旅先で遭った犯罪はジンバブエの盗難とタンザニアのひったくりであり、久しぶりの犯罪被害はやはりこれもアフリカ大陸以来であった。ヴァジュラっっ(号泣)!!!
 
 オレは次の日からショックで体調を崩した。目眩とだるさと吐き気……。疲労に加えてカメラを失った精神的喪失感のせいだろう。とにかく何をおいても旅にカメラは必需品だ。浜松の愛玩動物ムクが、ゴム製の鉄アレイのような両側の丸い部分を押すとピーピー鳴るおもちゃが無くなったら毎日が楽しくなくなるのと同じで、写真で思い出を残せなかったら旅の楽しみが激減してしまう。おそらくムクも鉄アレイのおもちゃをオレに取られたら、ショックで寝込んでしまうと思われる。今度ためしてみようっと。
 
 その目眩とだるさと吐き気とだるさと目眩とだるさと吐き気に耐えながら重慶の監獄のような招待所で滞在を伸ばし、念の為バスターミナルでデジカメが落とし物として届いていないか訊ねても0.05秒で「メイヨー!!」と叫ばれ(調べもせずによお……)、タクシーで公安に行ってなんとか盗難証明書を書いてもらい、バスで街の方に行き薬局で薬を買ってその後にデパートで新しいカメラを購入。あっさりしてるのね……。
 
 まあ重慶なんて日本製品もそこら中のデパートの店先に並んでいる大都市だから。ジンバブエの盗難の時みたいに、警察の指示を受けて犯人を占ってもらうために猛獣に注意しながら予言者がいる遺跡を訪ねて、ばあさんに憑依した精霊と問答を交わすなんてアホみたいなイベントはこなさないで済むのだ。ああ思い出すのもバカバカしい。
復活したIXY30で撮った動画。芸を終えた子供がすごく苦しそうな表情をするのが心に刺さる。チクッ(たいして刺さってない)

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