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君がため 春の野にいでて 若菜つむ わが衣手に雪は降りつつ
光孝天皇
【歌意】 あなたに差し上げるために、早春の野に出て若菜を摘んでいる私の着物の袖に?しきりに雪が降っています?
【作者】 (こうこうてんのう) 830~887年 仁明天皇の第三皇子。
【説明】 まだ即位する前の天皇が、誰かに若菜を摘んで贈ったときに添えた歌。当時は人に物を贈るとき、慣習として和歌を添えていた。