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あひ見ての 後の心にくらぶれば 昔は物を思はざりけり
権中納言敦忠
【歌意】 あなたに逢って一夜の契りを交わした後の今の深い思いに比べると?逢う前のあなたへの思いは、まるで何も思っていなかったようなものです。
【作者】 (ごんちゅうなごんあつただ) 906~943年 藤原敦忠(ふじわらのあつただ)。左大臣?時平(ときひら)の三男。
【説明】 逢瀬を遂げた翌朝、自宅へ帰った男が女のもとに贈った歌(後朝の歌)。