49、
みかきもり 衛士(ゑじ)のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ思へ
大中臣能宣
【歌意】 宮中の門を守る衛士の焚くかがり火が、夜は燃え昼は消えるように?私の恋心も夜には燃え上がり?昼は悶々と思い悩んでいる。
【作者】 (おおなかとみのよしのぶ) 921~991年 神職の家柄に生まれる。梨壺の5人の一人。
【説明】 「みかきもり(御垣守)」は、宮中の諸門を警護する兵士。「衛士」は、諸国から交替で集められた兵士で、みかきもりである衛士という意。