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滝の音は 絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ
大納言公任
【歌意】 滝の水音が聞こえなくなって久しいけれども?その名声だけは今でもなお人々に知られている。
【作者】 (だいなごんきんとう) 966~1041年 藤原公任。漢詩文?和歌?管弦の三才を備えていたという。
【説明】 京都嵯峨の大覚寺で、枯れてしまった古い滝を見て詠んだ歌。大覚寺は、9世紀はじめに嵯峨天皇が造った離宮。