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淡路島 かよふ千鳥の鳴く声に 幾夜(いくよ)寝ざめぬ 須磨(すま)の関守(せきもり)
源兼昌
【歌意】 淡路島から渡ってくる千鳥の物悲しい鳴き声に?幾夜目を覚ましたことだろう、須磨の関守は。
【作者】 (みなもとのかねまさ) 12世紀初めの人。
【説明】 冬の夜、荒涼とした須磨の地を通り過ぎるとき、向かいの淡路島から飛んで通ってくる千鳥の鳴き声を聞き、昔の関守のわびしい気持ちを思いやる、というもの