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み吉野の 山の秋風さ夜ふけて ふるさと寒く衣うつなり
参議雅経
【歌意】 吉野の山から秋風が吹いてきて?夜更けのこの里も寒さが増してきた?折からきぬたで衣を打つ音が聞こえてきて、いっそう寒々とした感じがする。
【作者】 (さんぎまさつね) 1170~1221年 藤原雅経。『新古今集』の撰者の一人。
【説明】 『古今集』巻6-325の「み吉野の山の白雪積もるらしふる里寒くなりまさるなり」を本歌としている。