【意味】 韋駄天とは、足の速い人。
【韋駄天の語源・由来】
バラモン教の神で仏教に取り入れられ、仏法の守護神となったものである。
仏舎利を盗んで逃げた捷疾鬼(しょうしつき)を追いかけて取り戻したことから、韋駄天は足の速い神とされる。
そこから足の速い人を言い、非常に速く走ることを「韋駄天走り」と言うようになった。
サンスクリット語「Skanda」の音写であるが、もとは「塞建陀天」や「私建陀天」と表記され、略して「建陀天」とも記された。
略記の「建陀天」から転じた理由には諸説あるが、金光明経鬼神品第十三に「違駄天」の記述があり、その誤記と道教の韋将軍信仰が合わさって「韋駄天」になったと考えられている。