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梁惠王章句下(九)
日期:2017-03-26 22:16  点击:480
孟子謂齊宣王曰、爲巨室、則必使工師求大木、工師得大木、則王喜以爲能勝其任也、匠人斲而小之、則王怒以爲不勝其任矣、夫人幼而學之、壯而欲行之、王曰姑舎女所學而從我、則何如、今有璞玉於此、雖萬鎰、必使玉人彫琢之、至於治國家、則曰姑舎女所學而從我、則何以異於教玉人彫琢玉哉。
 
孟子は斉の宣王に言った。
「たとえば大きな建物を作ろうとしたならば、必ず工匠の親方に命じて大木を調達させるでしょう。そこで親方が大木を調達できたならば、王は喜んで親方がよく任務を果たしたと評価するでしょう。だがその大木を配下の工匠が削って小さくしてしまったならば、王は怒ってその工匠が任務に違反したと評価するでしょう。さて、人にして幼い頃よりすすんで学にいそしみ。大人になって今やその学んだ成果を発揮しようとしているとします。そのとき、王がその者に『汝の学んだことはとりあえず置いておけ。余の言うことに従え』と申し渡したならば、それは大木を削って小さくすることを命じることに相違ないのではありませんか?今ここに玉(ぎょく、ヒスイの仲間の宝石)の原石があるとします。ものすごい価値があったとしても、必ず玉匠に命じてこれを磨かせるでしょう。それと同じです。国家を治めようというのに、そのための人物に『汝の学んだことはとりあえず置いておけ。余の言うことに従え』と申し渡すのは、それは王が玉匠に玉の磨き方を指図しようというのと何ら違いはないのです。」

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