米田:どうもこの度はご愁傷様で……
鈴木:あ、米田さん?わざわざお越しくださいまして……。
米田:いいえ。なんと申し上げてよいのやら。ほんとうに突然のことで……。
鈴木:ええ、本当に。
米田:この間まで、あんなにお元気でしたのにねえ。
鈴木:はい。おじいちゃんも、わしは百歳まで生きるぞって言ってた矢先のことなんですよ。
米田:そうですか。なんだか、まだ信じられませんわ。
鈴木:ええ。
米田:最期は安らかにお眠りになったとか。
鈴木:ええ。なんの苦しみもなく、そのまま眠って……それだけが救いですよ。
米田:そうですか。でも、90までお元気でしたから長寿をまっとうなさいましたね。
鈴木:はい。
米田:どうぞ、お気を落とされずに……。
鈴木:はい。ありがとうございます。でも、なんだか気が抜けてしまって。
米田:そうでしょうねえ。ほんとうに惜しい方を亡くしました。