翼を広げると2メートル。目の周囲が赤く、首をまっすぐ伸ばして飛ぶ――。パンフレット「あなたのまちにコウノトリが飛来したら」はサギとの見分け方を図解する。兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園が2年前から各地の自治体に配ってきた。放鳥を始めて10年の節目に作った。
翼展2米。眼睛周围呈现红色,飞行时头伸得笔直……。宣传册《鹳飞来你的城镇》用图片解释了其与鹭的区别。兵库县县立鹳鸟之乡公园从2年前就给各个自治体分发这本册子,那年恰值鹳鸟放生10周年。
懸念された事故が先週、園から西へ約170キロの島根県雲南市で起きた。サギの駆除を頼まれたハンターが、誤ってコウノトリを撃ってしまう。足環(あしわ)から、園を巣立った5歳のメスとわかった。何とも気の毒な事故である。
上周,在距园区往西约170公里的岛根县云南市发生了一件令人担忧的事故。接受驱除鹭鸟任务的猎人误伤了鹳鸟。根据鸟的脚环得知,这是一只5岁大的雌鸟,已经在园区内筑巢。这真是一件令人遗憾的事情。
「心のあかりが消えたみたい。お年寄りも子どももがっかりしています」と雲南市大東町の石川幸男さん(71)は話す。住宅地の電柱に巣を作ったのが3月初旬。以来、巣に異変がないか皆で見守るのが日課になった。
“感觉内心忽然一片阴暗。无论是老人还是小孩,都非常失落”,云南市大东町的石川幸男先生(71岁)说道。它在3月上旬于当地小区的电线杆上构筑了鸟巢。自那以后,观察巢穴的动静成为了大家每天的必修课。
車での通行をなるべく避ける。あぜ道の草刈りを先に延ばす。こいのぼりをやめた家もある。子育ての邪魔をすまいという地域の心配りに頭が下がる。
当地的人们尽量不开车出行,延展小路割草的范围,有的家庭甚至还放弃了悬挂鲤鱼旗。我对当地人们呵护鹳鸟哺育后代的行为感到由衷敬佩。
かつては各地で見られる身近な鳥だった。戦時中、巣に適した松林が切られ、戦後は農薬でエサの魚やカエルが減る。1971年、野生下では絶滅した。最後の生息地となった兵庫県が飼育の努力を続け、89年春にヒナが初めてかえった。
鹳原本是各地常见的鸟类。二战时,人们砍伐其筑巢的松树林;战后,人们使用农药导致其食物——小鱼和青蛙减少。1971年,野生的鹳灭绝了。成为其最后繁衍地的兵库县坚持人工饲养,并在89年春天,第一次放飞了人工饲养的雏鸟。
放鳥も軌道に乗り、園の田中隆之総務課長(49)によると、いま約90羽が野山を舞う。足環をつけて飛ぶ姿は、秋田をのぞく46都道府県と韓国で目撃されている。かの瑞鳥(ずいちょう)が筆者の頭上を舞った日もあったかと思うとそれだけで胸が温かくなる。
据园区总务科长田中隆之先生(49岁)说,此后野放步入正轨,现在大约有90只鹳在群山间飞舞。其带着脚环飞舞的样子,除秋田县外,全国46个行政区都有目击,甚至还出现在了韩国。一想到这种祥瑞之鸟也曾飞过我的头顶,我就倍感高兴。