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大宅文库 财政困难
日期:2017-05-30 20:17  点击:405
評論家の大宅壮一(おおやそういち)は「クチコミ」「恐妻」など多くの造語を生んだことで知られる。草創期のテレビを揶揄(やゆ)した「一億総白痴化」も流行語になった。この最新のメディアが人々の興味をかき立てるだけの存在になるのでは、という警告だった。
 
评论家大宅壮一先生以创造了诸多新词语而广为人知,如“クチコミ”(口碑)、“恐妻”(妻管严)等。他揶揄处于新生阶段的电视机的词语“一億総白痴化”(一亿人全是白痴)也成为一时的流行语。他说这话的目的是警告人们,这最新的娱乐道具将把人们的兴趣搅得乱七八糟。
 
いま大宅がいて、インターネットを見たなら何と言うだろう。「案外、なじんでいたんじゃないでしょうか」。そう話すのは「大宅壮一文庫」の鴨志田(かもしだ)浩さん(50)である。大宅の蔵書を引き継いだ私設の雑誌図書館で、30年以上働いてきた。
 
如果大宅先生现在健在,那么对于当今的互联网又会作何感想呢?“真是令人意外,这不正是我熟悉的吗?”,说这些话的是“大宅壮一文库”的工作人员鸭志田浩先生(50岁)。他在大宅先生藏书的私人杂志图书馆里已经工作了30多年。
 
鴨志田さんが見る限り大宅の情報への接し方は、ネット検索を先取りしていた。「書物は読むよりも引く」との考えから、記事の内容をカードに書き出して項目で分類していた。それを発展させたのが現在78万冊を擁する大宅文庫の索引である。
 
鸭志田先生把一切能收集到的,与大宅有关情报的寻找方式先于互联网搜索整理出来。“书本除了阅读,还能搜索”,他基于这种想法,将相关报道内容摘录于卡片上,并按照一定项目进行分类。渐渐地,他建立起了现在拥有78万册的大宅文库目录。
 
筆者が主にお世話になったのは、女性週刊誌の編集者だった1980年代末である。社会や風俗の貴重な情報源だった。しかしネット検索に押される現在、往年の隆盛はないようだ。財政難を何とかしようと、ネットで運営資金の募集を始めた。
 
二十世纪八十年代末,我在做女性周刊杂志主编的时候,得到该文库的很多帮助。它是人们了解社会和风俗的,非常重要的信息源之一。但是,现在由于互联网搜索的压制,往年的盛况已经不复存在。为了摆脱财政困难,他们开始在网上募集运营资金。
 
2・26事件直後の月刊誌を閲覧してみた。破れそうなページをめくると、発生後数日の様子が報告されている。飛び交う噂(うわさ)。緊迫するラジオ放送。81年前の息づかいがあった。
 
我试着查看了下2•26事件后发行的第一本月刊。翻开破旧的书页,所登载的报道向人们描述了事件发生几天后的社会情形。到处都是流言,广播也是一片紧张的气氛。我仿佛感受到了81年前的这种气氛。
 
「ネットにない情報は、存在しないものとして扱われる。そんな世の中にはなってほしくない」と、鴨志田さんは言う。大宅文庫に限らない。図書館にたずさわる人たちに共通の思いだろう。
 
“网上没有的信息就被当做不存在。我不希望社会变成这个样子”,鸭志田先生说道。这种想法不仅属于大宅文库,也是那些去图书馆的读者共同的观点。

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