第三部分:阅读理解(共20小题:每小题2.5分,满分50分)
(一)
読書は人間の特権であります。人間以外に、読書をする存在者というものはありません。それは、人間が( ア )存在者で、考えることが人間の偉大性だからであります。動物は、目に見、耳に聞く感覚の世界に住み、それが動物のすべてであるが、人間は、感覚の世界のほかに、目にも見えず、耳にも聞こえぬ考えられた世界を持っています。( イ )、人間の行為は、風か吹くとか、水が流れるとか言うように自然現象と違うばかりでなく、動物の衝突的な活動(本能的行为)とも違って、まず目的をたて、次に手段を考えて、それを媒介者(ばいかいしゃ)としてこの世界にわれわれを導く(引导)ものが、すなわち読書なのであります。文字という見ることのできるものを通じて、その背後にある意味を悟る(さとる领悟)ことができる。これは人間にしてはじめてできることで、人間の特権だというべきでありましょう。
56.文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A 考える B 活動する C 人間である D 存在者である
57.文中の「それ」の指すものはどれか。
A 住む世界 B 感覚の世界 C 耳に聞くこと D 目に見ること
58.文中の( イ )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A しかし B すると C または D だから
59.文中の「この世界」の指すものはどれか。
A 動物の世界
B 人間の世界
C 理念の世界
D 文字の世界
60.この文章のないように最も合っているものはどれか。
A 自然も感覚の世界である。
B 人間は読書が好きである。
C 読書は人間の持つ特権である。
D 人間も動物も同じ世界を持っている。
(二)
10数年ほど前から、ペットボトルの水の売り上げ(销量)がどんどん伸びてきている。その種類はさまざまで、どれを選んだらいいのか迷ってしまうほどだ。山の水や湖の水、海の水などいろいろある。このように売れている背景には、消費者のよりおいしい水を求める気持ちがある。水を売る会社は、日本だけでなく世界中からおいしい水を捜してきて売っている。
一方、アジアでは?加工水?と呼ばれる水の利用も高まっている。例えば、東京都の水道水は?まずい水?の代名詞だった。臭い、濁って(にごる)いるなどの苦情(投诉)が水道局に寄せられ(投寄)、浄水器(じょうすいき)をつけたり、一度沸かしてから飲んだりする人が多かった。ところが、この水道水はたえず変わっている。水道局はそれを浄水器で処理し、ボトルに詰めて販売している。味が山の水とあまり変わらないか、それ以上においしいとの評判だ。汚い水も高い技術によってきれいな水になり、値段が安く安全なので、このような?加工水?は今後ますます利用されるだろう。
61.文中に?水の売り上げがどんどん伸びてきている?とあるが、その理由はどれか。
A 便利な容器に詰めて販売されているから
B 消費者がよりおいしい水を求めているから
C 昔にはなかった新しい種類の飲み物だから
D 山の水や湖の水、海の水など種類が多いから
62.文中に「水を売る会社は、日本だけでなく世界中からおいしい水を探してきて売っている」とあるが、その意味はどれか。
A 日本だけでなく世界中の水会社は日本で水を売っている。
B 日本の水会社は日本だけでなく世界中で水を売っている。
C 日本の水会社は日本だけでなく世界中のおいしい水を売っている。
D 日本の水会社は日本の各地からおいしい水を探してきて売っている。
63.文中の「加工水」はどんな水なのか。
A 水道の水を沸騰(ふっとう)させてできた水
B 水道の水を家で付けた浄水器できれいにした水
C 山の水や湖の水、海の水を機械で加工してできた水
D 浄水器で浄化した後、ペットボトルに詰められた水道の水
64.文中の「それ」の指すものはどれか。
A 湖のおいしい水
B 海のおいしい水
C 山のおいしい水
D 浄水場で浄化した水道水
65.文中に「このような加工水は今後ますます利用されるだろう」とあるが、その理由はどれか。
A 値段が安く安全だから
Bみんな飲んでいるから;
C水道の水よりおいしいから;
D山の水や湖の水、海の水よりおいしいから;
(三)
他人に注意するのが好きな人がいる。切符売り場などで、人々が列を作って並んでいるのに、割り込む(加塞儿,插队)人に、「みんな順番で待っているのよ。などと注意する。内心何か言いたいと思っていた他の人々は、代わりに言ってくれてよかった。ほっとする(安心,放心)。注意されたほうは、文句()を言いながらも、列の後ろに並ぶ。
必ずしも自分の得にならない。場合によっては損になるかもしれないのに、他人の利益のためにあえて(敢于)する、というのが?利他行動?である。
なぜ、注意することが利他行動になるのだろうか。注意された相手は、その後規則を守ってきちんとした行動をとるようになるかもしれない。( ア )、結果、その人と接する人々は、得をすることになる。自分は何の行動も取っていないのだから、「ゼロコスト」(零成本)で、そのような利益を得たことになる。
注意する人も、そのことで得することもあるかもしれない。一方で、行動することにはエネルギー(能量)が必要であり、けんかになったり、不快な思いをしたりする危険もある。そのような不利益を被り(蒙受)ながら、他者には無償(むしょう)の利益を与えるという意味で、?注意すること?は利他行動である。
66.文中に「みんな順番で待っているのよ。」などと注意するとあるが、その意味はどれか。
A 列の後ろに並んでください。
B 列の真ん中に並んでください。
C みんな文句を言っているのよ。
D みんな切符を買っているのよ。
67.文中に「ほっとする」とあるが、なぜほっとするのか。
A 自分の思ったことをそのまま言ったから
B 自分の言いたいことを他人が言ってくれたから
C 割り込む人が列の後ろにおとなしく並んだから
D 割り込む人が切符を買ってこの場を離れたから
68.文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A たとえば B そうなれば C そういえば D そのかわり
69.文中の「そのこと」の指すことはどれか。
A 注意すること
B けんかすること
C 文句を言うこと
D 不快な思いをすること
70.文中に「注意することは利他行動なのである」とあるが、その理由はどれか。
A 注意する人は利益を得ることになるから
B 注意された人は利益を得ることになるから
C 注意された人は不利益を被ることになるから
D 注意する人は不利益を被りながら、他者に利益を与えるから
(四)
初めて人前で話をした時のことである。200人もの聴衆(ちょうしゅう)を相手に円説するということが、どんなに恐ろしいものか、壇上(讲台上)に立って初めて分かった。 テーブルの上には原稿を広げていたし、それを見ながらしゃべり出していた。
しかし、まるで雲に向かって話をしているような感じだった。わたしの話を理解してくれる人が得られるのだろうか。
( ア )、話しているうちに、ふと()気づいた。会場のあちこちに、柔らかく光るものがあったのだ。その「光」は人の目であった。
とたんに(瞬间)不安感は消えた。この「まなざし(目光)」を相手に、素直に(坦率地)話し続ければいいのだと思った。自分の声に自信が出るのを感じた。話をなんとか予定の時間どおりにすることができた。そして大きな拍手までいただいた。
初めて力を与えてくれた何人かの「まなざし」は、相手を知ろう、理解しようという心の現われだったに違いない。その心によってわたしは守られた。飾りを捨てて、ありのまま自分を見せながら語ることができた。それで初めて聴衆の多くと心を通い合わせるチャンスを得たのだ。
人は自分を分かってくれようとしている相手に対して、心を開くものだ。だから、相手に分かってもらいたければ、まず相手を分かろうとするところから出発すべきだろう。 30分間の壇上の体験で、わたしは大切なことを学んだ。それ以来、どんな人にも「あなたを理解したい?という心を、できるだけ?まなざし?に表すことにしている。
71.大勢の聴衆(ちょうしゅう)の前で初めて話をし始めた時の筆者の気持ちはどれか。
A 得意 B 不安 C 不満 D 後悔
72.文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A それで B すると C ところが D つまり
73.聴衆の「まなざし」を感じた時の筆者の気持ちはどれか。
A 安心 B 愉快 C 満足 D 感謝
74.文中に「素直に話し」とあるが、どのように話すのか。
A 広げた原稿を見ながらしゃべり出す。
B 原稿と会場を見ながら落ち着いて話す。
C 自分の声に自信がなくても話を続ける。
D 飾りを捨てて、ありのままの自分を見せながら語る。
75.文中に「わたしは大切なことを学んだ」とあるが、学んだことはどれか。
A 聞いてくれる人が多くなくても、最後まで自信を持って話すこと
B 自分の話を理解してくださった聴衆に感謝しなければならないこと
C 相手にわかってもらいたければ、相手を分かろうと努力すること
D 大勢の聴衆の前で話をする時、原稿を見ながら話してはいけないこと
参考答案:
(一)56A 57B 58D 59C 60C
(二)61B 62C 63D 64C 65A
(三)66A 67B 68B 69A 70D
(四)71B 72C 73A 74D 75C