芸術は、主として美的感受性によって創造されるものと言われるが、真理を究明、発見する学問も、究極的には知的感性のひらめきがなければならないのである。そうした知的感性は認識の積み重ね、視野の広がり、経験と修練によって育成されるものである。芸術家には若くして大成する人が少なくないのに対して、学者、特に人文科学者が自己の創造する世界を構築するのに相当の歳月を要するのはこのためである。
1、「このため」とあるが、ここではどういう理由か。
①学者、特に人文科学者は若くして大成する人が少ない。
②芸術は、主として美的感性によって創造されるものである。
③真理を究明、発見する学問も、知的感性のひらめきがなければならない。
④学者、特に人文科学者の知的感性は認識の積み重ね、視野の広がり、経験と修練によって育成されるものであるので、ずいぶん時間がかかる。