私は、問題意識こそ学問の生死を分かつ鍵なのではないかと考える。他人からの借り物ではない、自分の幅広い経験と知識の中から芽生え生まれた独自の問題意識があってこそ、それが核となって、あたかも化学結合のように、あらゆる素材、見聞、思想がそこに反応し結合して一つの有機的統一体を成す。そして、その蓄積によって、更に大きな統一体が出来上がっていく過程を経て、盤石の独創的な学問の世界が構築されるものと考えられる。
1、「そこに」とあるが、何を指しているか。
①有機的統一体
②自分の幅広い経験と知識
③核
④独自の問題意識