「もし道を歩いていて、その前に大きな石が落ちてきて向こうへ行けない場合はどうですか。」もちろん石によじ登ってもまっすぐ行くということも一つの方法である。しかしそこに無理が生じるのであれば、石を避けて回り道をしてゆく。それが融通無碍だと思う。もちろんときには回り道のない場合もある。しかしそういうときにはまた別の方法を考える。素直に、自分の感情に囚われないで、この融通無碍ということを絶えず心がけていくところに、世に処していく一つの道があると思うのである。
1、この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
①回り道をして問題を回避すれば、自然と解決策が見えてくる。
②真っ正面から難関を突破しようとすると、壁にぶつかりやすい。
③行き詰まったときは、発想を転換して問題の解決に臨むべきだ。
④物事が望みどおりにいかない場合は、無理しないほうがいい。