半導体が世界的に品不足となり、日本にも影響が広がっている。パソコンやテレビの生産に遅れが生じ、工場の操業休止に追い込まれた自動車メーカーも現れた。自動車産業は裾野が広く、生産を止めた時のコストや雇用への影響が大きい。このため半導体メーカーも「自動車の工場だけは止められない」と最優先で供給をしてきた。だが、今回はその余裕もなくなった。世界的なヒット商品が増え、使用された新技術で突破口が生まれ、半導体など電子部材の需要も押し上げる。そんな事実が今回にはあった点を見逃すことはできない。
(2010年7月19日付日本経済新聞より改)
1、半導体の品不足について、文章の内容と合っているものは何か。
①半導体メーカーに供給力が足りなくなった原因は自動車産業の規模拡大にある。
②半導体の品不足の営業を受け、日本では新製品の開発に遅れが出ている。
③各国は半導体の品不足に備え、ヒット商品や自動車産業の供給を優先にしている。
④半導体などの電子部材の不足は、世界的なヒット商品の威力を反映している。