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日期:2017-08-04 20:08  点击:796
 よく、「詩を書こうと思っても、語彙が貧弱で」と言う人がいる。私は常々そういうことがあり得るものかどうか(    )思っている。自分以外のどこかに「語彙」の宝庫があるかのように聞こえるからだ。
 日常用いているありふれた言葉が、その組み合わせ方や、発せられる時と場合によって、突然凄い力をもった言葉に変貌する。そこにこそ「言葉の力」の変幻ただならぬ現れがあり、言葉の持つ不思議さ、恐ろしさがある。なぜそういうことが生じるのか。結局、我々が使っている言葉は氷山の一角だということだ。では氷山の海面下に沈んでいる部分は何か。それはその言葉を発した人の心に他ならない。私たちが用いている言葉は、そういう深部をほんのちょっぴり覗かせているのである。もしあなたが非常に感動したある作品を、他人が「なんだこれはつまらない」と言い捨てるのは、その人にはたまたま言葉の氷山の下側の部分の面白さが感じ取れないからである。
(大岡 信「詩・ことば・人間」<講談社>より)
 
1、(  )に入るものとして、最も適当なのはどれか。
①おもしろく
②疑わしく
③腹立たしく
④興味深く
 
2、「日常用いているありふれた言葉が~突然凄い力をもった言葉に変貌する」とあるが、どうしてそういうことが生じるのか。
①言葉そのものが、時と場所によって変化する変幻自在の力だから。
②言葉は、本来、不思議で恐ろしい力をひめているものだから。
③言葉の奥にある人の心が、相手の心と共鳴し合うことがあるから。
④言葉は人と人がコミュニケーションするための一番大切な手段だから。
 
3、「我々が使っている言葉は氷山の一角だ」とあるが、これはどういう意味か。
①言葉で伝えられるのは、自分の気持ちのほんの一部でしかないこと。
②言葉によるコミュニケーションだけで、理解し合うのは難しいこと。
③言葉は、発話した人の海面下の心をちょっぴり垣間見せていること。
④人の心の深部は、その発せられた言葉だけから理解するのが難しいこと。

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