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日期:2017-08-04 20:17  点击:1545
(А)誰でも本音で生きていきたいと思っているし、きれいごと、つまり建前ばかり言う人は信用できないと思うに違いない。しかし、この両者は車の両輪であり、どちらが一方だけでは成立しない。
 例えば「生命を大切にしよう」と建前を主張しながら、一方で牛や豚を殺して肉を食べるのが人間である。これは社会生活でも言えることである。人が欲望のままに行動すれば、社会の秩序は維持できなくなる。だからといって、建前ばかりが大手を振る社会では、人は生きる活力を失ってしまう。すなわち、「水が汚れ過ぎたら魚は死ぬが、水がきれい過ぎても魚は棲めない」のである。
 建前と本音は対立する概念だが、実際の人間生活では相互補完の関係にあり、両者のバランスをとることが大切なのである。
 
(B)「人が本音のまま生きるということは、欲望のまま生きることを意味し、社会の秩序を崩壊させてしまうことになる」と言う人がいます。確かにそうかもしれません。しかし、かといって本音をなくすことができるでしょうか。人が自分の本音を抑圧して、外見上、いかに穏やかに見えたとしても、本音そのものが消えてなくなったわけではないのです。抑圧された本音は、限界点に達すれば必ず爆発します。その時の方が社会にとって何倍も危険なのです。
 人々がいつもほかの人の目を気にして、建前ばかりを強制される社会では、個性も抑圧されてしまいます。私は、本音を建前に従わせるよりも、個人が自分の考えや気持ちをみんなの前で堂々と主張でき、本音が自由に語れる社会を目指すべきなのだと思います。
 
1、Аの文章に「水が汚れ過ぎたら魚は死ぬ」とあるが、これは何を喩えているか。
①本音と建前を使い分ける社会
②建前ばかりが強制される社会
③人々が欲望に任せて行動している社会
④本音が自由に語れる社会
 
2、Bは「本音」をどのような意味で使っているか。
①個人の正直な気持ちや願望
②こうあるべきだとする規範・原則
③飾りや偽りのない真実の言葉
④抑えられない個人の本能的欲求
 
3、АとBの意見について、正しく述べているのはどれか。
①どちらも社会の秩序を維持するために、建前が必要だと考えている。
②どちらも本音と建前は、上手にバランスをとった方がいいと考えている。
③Аは建前も必要だと考えているが、Bは建前は不必要だと考えている。
④Аは建前と本音のバランスを、Bは建前よりも本音の大切さを強調している。

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