アメリカ映画で最もヒーローらしいヒーローは誰か。10年余り前、ハリウッド関係者1500人が票を投じたことがある。インディ・ジョーンズやジェームズ・ボンドを抑えて1位になったのが、「アラバマ物語」の主人公フィンチ弁護士だ。
在美国电影中,最有英雄味道的英雄是谁?10多年前,好莱坞从业人员1500多人进——律师行过投票。力压印第安纳•琼斯和詹姆士•邦德获得第一位的是《阿拉巴马故事》中的主人公菲齐。
映画の舞台は人種差別が激しい1930年代の南部。白人女性を乱暴した容疑で逮捕された黒人青年の裁判が進む。グレゴリー・ペック演じる弁護士は黒人の側に立ち、無実を立証していく。「黒人の手先!」との非難を浴びながら。
电影的舞台放在1930年的美国南部,那里的人种歧视的情况非常剧烈。一位黑人青年因为涉嫌粗鲁对待白人女性而遭逮捕、审判。格里高利•佩库饰演的律师站在了黑人一边,努力为其进行无罪辩护。“黑人的狗腿子!”,她的举动招致种族主义的一片骂声。
60年代に公開された映画が人びとの記憶に鮮明なのは、人種差別がいまも澱(おり)のように残るからだろう。時折噴きだし社会を揺るがす。白人至上主義の団体と反対派が衝突し、その余波が続いている。
在60年代公映的电影之所以令人印象如此深刻,或许是因为人种歧视至今仍未除尽。它时不时爆发出来令社会陷入一片动荡。白人至上主义团队与反对派之间激烈冲突,其余波至今未平。
火に油を注いだのがトランプ大統領の「両者に非がある」との発言だった。どっちもどっちという姿勢の先にあるのは、差別の容認である。苦しみながらも人種差別に立ち向かってきた歴史への裏切りでもあろう。
特朗普总统那“两者都有错”的发言更是火上浇油。他这种“两者半斤八两”的姿态,本身就是对歧视的承认。现实令人痛苦,总统的这种态度就是对那段直面人种歧视历史的背叛。
もともと排外主義的な大統領の姿勢が、白人至上主義を勢いづかせた面もある。トランプ流の本音トークが、米社会の根幹を揺るがしている。議会、経済界そして軍からも批判が出た。
原本这位具有排外主义倾向的总统的态度,就是对白人至上主义的一种支持。特朗普之流的“诚意谈话”正在动摇美国社会的根基。议会、经济界以及军队都出现了批判的声浪。
映画の投票は悪役部門もあり「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーが3位になった。一昨日政権を追われたのは、自らをベイダーに例えた側近バノン氏である。排外主義の黒幕が去り、変化が出るのか。それにしてもすでにまき散らされた害毒の何と強いことか。
在电影投票中也有反派角色的排位,《星球大战》的达斯•维达位列第三。前天被逐出政权的特朗普亲信班农氏,他就曾把自己比作维达。掀去排外主义的黑幕后,是否会出现变化呢?然而即便能如愿,已经扩散的遗毒依旧非常强大。