大好きな妻の父が寝たきりになり、30代で介護が始まった。
迷いなく我が家に呼んだ矢先、我が家に待望の赤ちゃんが誕生した。
不安ながらも育児と介護の両立が始まった。
育児と介護の両立を心配してくれる知人も多いが、最近は相乗効果によるプラス面が見えてきた。
リハビリの先生が言うことに反論する頑固な義父も、孫の動きに合わせて笑顔で身体を動かす。
車椅子が当たり前にある生活なので、息子が1歳になる頃にはじぃじの車いすを押し始めた。
小さな介護士に救われる想いが何度もあった。
窓から心地よい風が入ってくる小春日和。
寝むそうな息子を抱っこして歌を謳っていると、横にいた義父がウトウトして寝始める。
親のオムツ交換と子どものオムツ交換が同時の時は、部屋中何とも言えない臭いになる。
元ラガーマンの義父はお尻を上げてもらうのも一苦労だ。
しかし、たくさんの苦労話しも今となっては笑い話しである。
あっという間に過ぎていく子育て期間に介護期間。
一緒の時間はそんなに長くはない。
育児と介護の両立が始まって2000日が経過した。
今では3児の父となり、育児も介護も当時と比べようがないほどに変化した。
まだまだ親子の物語は続いていきそうだ。