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祈福唱和 山间回响
日期:2017-10-05 20:03  点击:491
▼銀の鈴を振り、槌(つち)で鉦(しょう)を鳴らしながら唱和する。「御詠歌」は仏の教えを短歌や長歌など七五調に詠み込む、いわば祈りの合唱である。中世や近世から真言、天台、曹洞など各宗派が流儀を発展させてきた 
 
▼晃动着银铃,用槌敲击着钲,边走着边唱和。这唱和的“御詠歌”是将佛祖的教诲编入长短歌等七五调的唱段里,即所谓的祈祷合唱。自中世及近世起,真言、天台以及曹洞等宗派将此发展成了法事仪式。 
 
▼噴火災害が起きた御嶽山のふもと、長野県王滝村の臨済宗鳳泉寺で先日、檀家(だんか)の女性らの御詠歌に聴き入った。死者不明者は63人。犠牲となった登山客らの霊を慰める調べである 
 
▼曾发生过火山爆发灾害的御岳山山脚,长野县王泷村的临济宗凤泉寺,日前曾聆听了檀家女子们吟唱的御詠歌。这詠歌是在祭悼遇难登山游客以及失踪者共63人的亡灵。 
 
▼村の人口は約800。「御嶽へ来て下さった人が大勢亡くなって。ふもとの者として何かできないか、やっぱり鎮魂の歌をやろうと相談しました」と御詠歌会の会長山下愛子さん(86)。四十九日や月命日など折々に歌を捧げてきた 
 
▼该村人口大约800人。“来到御岳的人一下子死了那么多,作为山脚下的居民之一员总想着为他们做些什么。经商量的结果还是吟唱安魂曲吧”,御詠歌会会长山下爱子女士(86岁)如是说。每逢做七以及忌日等祭奠的日子,都要献上一曲。 
 
▼〈思えば此世(このよ)は仮の宿〉〈つらき浮き世も耐えゆかばよろこび生くる日は近し〉。歌がきっかけで、村を訪れる遺族との交流が始まった。夫を、息子を亡くし、気持ちの整理がつかないと涙を浮かべる人々を手料理でもてなし、励ました 
 
▼<人生在世,实为借宿><艰辛浮世,忍受求全,欣喜之日,就在近前>。由于御詠歌的因缘,开始了同造访该村的遗属们的交流。对于那些丧夫亡子情绪低落终日以泪洗面的家属,他们用亲自下厨烹饪的佳肴款待,并予以勉励。 
 
▼村は1984年、県西部地震の震源となり、「御嶽崩れ」と呼ばれた山崩れで村民ら29人が命を落とした。犠牲者を悼む歌も作られた。〈谷間をえぐる崩落の土砂にうづむ幾柱 手向(たむけ)の花のゆれやまず〉 
 
▼1984年发生的该县西部地震其震源就在该村,被称为“御岳崩塌”的山体塌方造成了29名村民遇难。于是便创作了祭悼罹难者的御詠歌,<掀翻山谷震落土,掩埋房屋无其数,人间惨剧何时了,奉上鲜花祈冥福>
 
▼「災害で家族や知り合いを失うと、残された者の時間はそこで止まってしまいます」と御詠歌会の佐口幸子(さちこ)さん(83)。喪失の痛みを身をもって知る分、村の人たちは山頂の惨事をひとごとと思えない。噴火から3年のきょう、慰霊祭が開かれる。祈りの歌が御嶽の峰に響き渡る。 
 
▼“灾害中失去家属以及朋友知己后,活着的人们在时间上就静止在那一时刻了”,御詠歌会的佐口幸子女士(83岁)如是说。正因为切身体会到失去亲人之痛,所以村民们并不认为发生在山顶上的惨祸与己无关。并且在火山爆发3年后的今天举办了慰灵祭,祈祷的唱和之声在御岳群峰间回响。

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