教科書などでおなじみの坂本龍馬の写真である。乱れた髪、脇に差した刀、しわの寄ったはかま。懐に入れた手にあるのはピストルとも国際法の本とも言われる。そして足には、ブーツをはいている
教科书等出版物上有一幅坂本龙马的照片我们非常熟悉。稍感零乱的头发,尽是褶皱的裙袴,腰间还挂着一把刀。伸进怀里的手中有说拿着一把手枪,有说拿着一本国际法的书。而且,脚上还穿着一双高腰皮靴。
愛用していた靴か、撮影のために借りたか、諸説あるようだ。それでも和装にブーツで写真に納まった人は他に見当たらず、「龍馬自身のアイディアによるものであろう」と写真史に詳しい石川寛夫(ひろお)氏が書いている。常識にとらわれずに行動する姿勢がにじむ
究竟是平时爱穿的那双皮靴呢?还是为了拍照而借用他人的呢?众说纷纭莫衷一是。不过,据对于照相史研究颇深的石川宽夫先生撰文称,如此将和服与皮靴混搭的形象拍成照片的唯此一份,“恐怕是龙马自己的主意”,充分地反映出先生行为举止不拘常理的特点。
龍馬に比べれば、それほど珍奇ともいえないか。スーツにスニーカー姿で記者会見に現れた鈴木大地スポーツ庁長官である。少しでも体を動かす習慣をつけてほしいと、運動靴による通勤を提案した
相比龙马先生,这一位或许尚且不能称奇。他就是身着西服脚蹬健步鞋会见记者的体育厅长官铃木大地。他曾经建议穿上运动鞋走路上下班,希望人们培养自己尽可能活动身体的习惯。
お役所から言われるような話ではないが、考えてみれば一案かもしれない。「健康のために一駅分歩こう」などとよく言われる。疲れにくい靴なら自然とできそうな気もする
尽管这并不是来自政府部门的规章制度,可是细想起来也许还真是个有价值的方案。人们常说“为了健康每天行走一站地”,若是能有一双不累脚的鞋,我觉得自然而然就都会这么做了。
米ニューヨークでは、お堅い金融機関であってもスニーカー姿の人が珍しくないと、勤務経験のある同僚に聞いた。1980年に11日間に及ぶ地下鉄とバスのストライキがあり、長く歩くのを強いられたことから定着したとの説もある。何がきっかけになるか分からない
听有这方面经历的同事说,在美国的纽约即便是以严谨著称的金融机构,脚上穿着健步鞋的人也不罕见。甚至还有一种说法认为,1980年地铁和巴士公司进行的那一场长达11天的罢工,是把逼迫你长距离走路的经历升格为一项活动的原点。当然,究竟何为起源目前尚无法定论。
昔の米国の小説で、スニーカーは「社会の秩序を壊すもの」と書かれたこともあるそうだ。長時間仕事に縛られるのではなく、もっと柔軟に働こうと掛け声のかかる日本である。足元だけでも軽快にしたら、何か変化が出てくるか。
听说在从前的美国小说中曾经把健步鞋描述成“破坏社会秩序的物体”。而日本则相反,诉求柔性工作,摆脱长时间劳动的呼声遍布全国。即便只是脚下轻快了些,或许也能够促使社会发生意想不到的变化。