5.銅鐸
弥生時代に製造された釣鐘型の青銅器である。大きさは12センチから1メートルを越すものまである。現存する最大は、144センチ、45キログラムに達する。中国の銅鈴が起源とされるが、日本で出土する形状に類似するものは見つかっていない。また、朝鮮半島には、朝鮮銅鐸と言われる文字も絵もない小型のものが出土する。それらの影響は考えられるが、その後日本の銅鐸は日本で独自に発達した。現在のところ用途は未だ定かではないが、出土状況や表面に遺された痕跡などから使用方法はある程度明らかにされている。