元禄文化の特徴
元禄文化は、江戸時代の17世紀末から18世紀初めにかけて栄えた文化です。徳川5代将軍綱吉の時代から吉宗が8代将軍になるぐらいまでの期間になります。
大阪や京都などの上方が中心で、町人によって支えられていたことが特徴です。人形浄瑠璃の近松門左衛門や浮世草子の井原西鶴などが元禄文化を代表する人物です。
元禄文化のポイント
上方文化
町人中心
社会をありのままに描く
仏教の影響を受けた文化の場合は来世のことを取り扱ったものが多くなりますが、元禄文化は現世をありのままに描いています。
町人の暮らしを生き生き描いた浮世草子や義理と人情の板挟みになる男女を描いた人形浄瑠璃などがその代表となっています。
元禄文化の代表作品など
俳諧 … 「奥の細道」(松尾芭蕉)
浮世絵 … 「見返り美人図」(菱川師宣)
装飾画 … 俵屋宗達、尾形光琳
浮世草子 … 「日本永代蔵」(井原西鶴)
人形浄瑠璃 … 「曽根崎心中」(近松門左衛門)
浮世草子というのは当時の小説の形態のことで、町人物、武家物、好色物などのジャンルがあります。