快刀乱麻を断つ(かいとうらんまをたつ)
意味:複雑な問題を果断敏速に解決するたとえ。
「快刀」は、切れ味の良い刀。「乱麻」はもつれた麻糸。
南北朝時代、北斉(ほくせい)の高祖・高歓(こうかん)は我が子一人一人の判断力を試そうと考え、それぞれに絡まった糸の固まりを渡して、元に戻すように言った。その時、高洋(こうよう)=のちの文宣帝(ぶんせいんてい)だけは、刀を抜いて、これを斬り、
「乱れたものは斬らなくてはならない」
と言った。高祖はこれをよしとした。