意に染まぬいびつな鋳型に、
ぎゅうぎゅうと押えこまれた、
堅い心。
思いがけない時に
ひび割れて、
四方に飛び散ってしまうような、予測。
たが 恐らく、
もろもろと
病んで 崩れてしまうだろう。
やっと呼吸できるだけの、小さな巣箱から、
思い切って 飛びたとう。
きらきらと輝く光の中
風を切ってまっしぐらに。
ゆたかな広がりを、
肌いっぱい感じとって、
小さく縮んだ体に
新しい大気を吸いこもう。
しっとりした緑や、
滑らかな 湖を求めて。
明日こそ。
よどんだ水の中で じっと動かない、
時折、
にぶい陽の光が、
ゆらゆらと帯のように届く、水底。
緩やかな、
無の時間が過ぎて行く。
明日は。