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セピア色の記憶
日期:2018-06-24 19:32  点击:325
漠々とした
想いの中に
しめった焚き火のような
感覚が
出口を探して
かけ昇ってくる
 
月日と共に
刻み込まれる
皮膚の深みに
澱のように張りついて
又一つ
仮面を厚くする
 
さわやかな五月の風と共に
思い出される想い出は
いつの日か
セピア色に変わり
屈託のない日々を
埋め尽していく
 
コロコロと
笑いころげた日は
まるで遠い世界のことのように
少し大人びた
輪郭だけの私を
作り上げていった
 
とぎれた記憶のその先を
手さぐりするような
もどかしさ
金縛りにあったように
なにも出来ないくやしさが
身体の中を
はい上がってくる
 
いき場のないいら立ち
 
攻撃はいつも
過去へ向いて走る
 

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