こんなことが起きてしまったので数多の神たちは協議をし、罪滅ぼしだとして騒動の原因のスサノオに対して、彼の持ち物を没収しました。
そして彼のヒゲと手足の爪を切ってお祓いをし、高天原から追い出したのでした。
さて、その後のことです。
高天原を追い出されたスサノオは、お腹が空いてしまいました。オオゲツヒメ(大気都比売命)に食べものをねだるスサノオ。
するとオオゲツヒメは快諾し、鼻や口や、はたまた尻からもグルメな食材を取り出し、料理して差し出すのでした。
しかしその一部始終をこっそり見ていたスサノオは激怒。
「汚い物を食わすなっ!!」
オオゲツヒメをぶっ殺してしまいました…
亡くなった彼女の頭の部分からは蚕が生まれ、目からは稲の種が、耳からは粟が、鼻からは小豆が、局部からは麦が、尻からは大豆が生まれました。
これらをカミムスビの神が取らせて、五穀の種としました。