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スサノオ、出雲へ
日期:2018-08-30 14:24  点击:333
こんないきさつがあったのち、スサノオは、出雲(島根県)を流れる斐伊川(ひいかわ)の上流にある鳥髪(とりかみ)というところに降り立ちました。川上から箸が流れて来たのを見つけたスサノオは、川上に人がいるのだと考えて、川を遡って行きました。
 
すると老父と老母が、娘を囲んで泣いているではありませんか。スサノオは、泣いている老夫婦が誰なのか尋ねました。
老父は答えます。
「私は山の神のオオヤマツミの息子です。名前はアシナヅチ(足名椎命)と申します。妻の名前はテナヅチ(手名椎命)で、娘はクシナダヒメ(櫛名田比売)です」
 
スサノオは続けて質問します。
「どうして泣いているのだい?」
「私にはもともと八人の娘がいました。けれども高志(こし?場所は不詳。越の国つまり現在の北陸地方だとする説あり)のヤマタノオロチが毎年やって来て、娘たちを食べてしまったのです。そして今がちょうどまたやって来る時季なので、泣いていたのです」

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