大国主はほかにも妻がいました。
宗像の奥津宮(福岡県宗像市沖にある沖ノ島)の神のタキリビメ(多紀理毘売命)との間には、兄妹の二柱の神が生まれました。兄のアジスキタカヒコネ(阿遅志貴高日子根神)は、今では賀茂社の神と言われています。
(※賀茂社…京都の上賀茂神社や下鴨神社を始めとする全国のカモ(鴨?賀茂?加茂)神社。アジスキタカヒコネは、その総本社の高鴨神社(たかかもじんじゃ?奈良県御所市)の祭神です)
また大国主は、カムヤタテヒメ(神屋盾比売命)と結婚して事代主(ことしろぬし)の神が生まれました。
ほかにも鳥取神(ととりのかみ)と結婚して、一柱の神が生まれ、さらに孫の神が生まれ、曾孫の神が生まれ…
全部で17代にも渡る神々が生まれたのです。