蹴飛ばした喪屋は、美濃国(岐阜県)の藍見川(あいみがわ?長良川説と揖斐川水系の相川説がある)の川上に落ちて、喪山になりました。
喪屋を斬った長い剣の名は、大量(おおはかり)もしくは神度剣(かむどのつるぎ)と呼ばれています。
アジスキタカヒコネが飛んで帰って行ったあと、シタテルヒメは彼の名を世に知らしめようと歌を詠みました。
「天の織姫(おりひめ)が身につけている玉の首飾り
そのきれいな玉のように二つの谷を飛んで行くのがアジスキタカヒコネです」
この歌は夷振(ひなぶり)と呼ばれています。