7.
和歌の各句のかな五文字の言葉を折り込んだ技法。
「かきつばたといふ五文字を句の上にすゑて、旅の心をよめ」といひければ、
よめる、
から衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬるたびをしぞ思ふ
(伊勢物語・九段)
((普段から着慣れた)唐衣のように、慣れ親しんできた妻が都にいるので
はるばる遠くにやってきたこの旅が悲しく思われる。)