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熱いの。これは暖かいなんてもんじゃない。
何がって、広美のからだの中に決まってるじゃないの。俺のナニがやけどしちゃうかと思った。
スポーツ用品の店出てね、水着選びにつきあったお礼にメシおごってくれるって広美が言うから歩いてたんだけど、すぐにホテルはいっちゃった。
だって試着でさんざん裸見せられちゃって、俺、興奮してたんだもの。
「あたしたちって、運命的よね。偶然、出会う星のもとに生まれてきてる」
俺がキスしたら、そんなこと口ばしる。
よしてよ、同じ街に住んでるだけじゃない。
で、広美が先にシャワー浴びて、それで俺も浴びて出てきたら、広美ったら、また水着を着てるの。例の豹《ひよう》の模様のビキニ。
壁一面の鏡に映して、ポーズとってる。
「こっちのでよかったかな」
とか。
それで、かがんでビールをひと口。突き出したお尻《しり》がはみ出てる。
俺、すぐに押し倒しちゃった。
Vの形のやつずり下げて、ムリかなって思ったけど、後ろからそのままつっこんだ。ぜーんぜん、ムリなんかじゃない。もう、熱くて。
これ、広美も店の中から、その気になってたんじゃない? あーっ、あっ、とかでかい声だす。
で、バリバリ変な音がするなって思ったら、ビキニの裏側の股《また》のとこに試着用のビニールがついてて、動くとこすれてんの。
これが何人もの女の子のアソコにはりついて(広美みたいに濡《ぬ》れてるのもいたりして)って考えたら、興奮してバコバコして終わっちゃった。
お疲れさん、って、俺、ビール飲んだ。
広美は、ビキニの下のほうを太腿《ふともも》にからませたまま、下半身だけベッドからずり落ちている。肛門《こうもん》まで見せてくたばってるの見てたら、急に、伊田に会いたくなっちゃった。
もったいないんで、もう一発したけど。