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「う、うお……」
「だめよ、まだ出しちゃ。あめとムチ作戦の意味がなくなるわ」
俺は、リビングのソファにすわったままだ。俺の開いた脚の間には、しゃがみこんだサリナがいる。
「嬉《うれ》しいでしょ。憧れのサリナお姉さまに、吸ってもらってるんだから」
サリナは、ばかにするような口調だ。
「で、アレはどこにあるの? 思い出した?」
「アレって、なんだよ?」
「まあ、まだ、そんなこと」
俺のペニスが、再び熱いものに包まれる。
でもね、その根元には、しっかりナイフが添えられてんの。
「じゃ、次のテクニック。唇で亀頭を包み込んで、舌の先端を細かく震わせるの。感じるわよお。これ、あのかわいい叔母さんに教えてあげたかったんだけど」
サリナの言葉は聞き取りにくい。俺のペニスを舐《な》めながらしゃべるからだ。
「ほら、ほら、どーお」
見上げるサリナ。
「やめてくれ」
俺、やっとの思いで、それだけ言った。
「でも、続けて欲しいんでしょう? だったら、早く白状しなさい。アレは、どこに隠してあるの? それとも、まだ、がまんできるっていうの?」
俺としては、とっくに限界は越えていた。
だけど、言う前に発射したらペニスを切り落とすって脅すんだもの。
だから、爆発できないの。
「いつまでも黙ってるなら、サリナお姉さまの究極のテクにいくわよ」
サリナは、いったん背筋を伸ばした。俺の股間が涼しくなる。
そうなってみると、ちょっと、さびしい。
「サリナスペシャル。先の割目に舌の裏の筋を沿わせるの。ポイントは、舌に力をこめて筋をピンとさせること。でも、その前に……」
そう言うと、サリナは、俺のペニスを、まるで呑み込んでしまうかのように、喉の奥に導く。ペニスの先が、いままでとは違った粘膜を感じる。
そのときだ。
俺は、あまりの快感に、からだをのけぞらせた。そしたら、足が伸びて、サリナのこと、思いっきり蹴《け》っちゃった。
「グオッ」
サリナは、変な悲鳴をあげて仰向けに倒れた。しばらくもがいていたけれど、腹を押さえて立ち上がった。
でね、俺に背を向けると、室内ドアのほうに歩いてった。
こっちを振り返ろうともしないし、何も言わない。
あれ?
帰っちゃうの?
あんまり中途半端なんで俺が呆然《ぼうぜん》としていると、再びリビングのドアが開いた。
そっと頭を入れて、様子をうかがっている。
「何か大きな音がしたんで、見に来たんだけど……」
残念。
サリナじゃなくて、眉子叔母さんだった。
俺に、チラッと目を走らせる。
「それ、早くしまいなさいよ」
俺、パンツおろしたままだったのね。