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なぜぼくはここにいるのか59
日期:2018-10-26 22:55  点击:303
   円盤に乗りたい!
 
 ぼくが空飛ぶ円盤に興味を持ちだした直接の原因は、四年前はじめて見た円盤の夢からだ。どうしたわけか連日のように円盤が夢の中に現れ、夢の中の出来事が鮮明な現実感となって頭のすみに強烈に焼きついた。こんなことから円盤の本に関心を持ち少しずつ読始めた。
 中でもぼくが最も感動した本はジョージ・アダムスキーというアメリカのアマチュア天文学者の『空飛ぶ円盤実見記』と『空飛ぶ円盤同乗記』だった。彼はアリゾナの砂漠で円盤から降りて来たオーソンと名乗る金星人と会見し、その後円盤に乗って大気圏外に停泊する巨大な母船内で長老から深淵なる宇宙哲学を教わることになるのだが、なんといってもぼくを魅惑したのはこの長老の宇宙の法則を説いた宇宙哲学だった。
 今にしてみれば円盤と宇宙哲学の関係がちっとも突飛なことではないし、むしろ当然のことだが最初は随分とまどった。しかし読進むにつれてぼくはこの長老の語る深淵な宇宙哲学に大いに感動し、影響されてしまった。
 当時ぼくは仕事を休んでおり、疲れた心身を癒《いや》すために内外あちこちを旅行しながら各種の聖典を読んでいたので、このアダムスキーの本の内容がストレートに理解できた。この頃すでにぼくは自分自身がいやになっていたので、機会があればなんとか自分を変容させてしまいたいという非常に強い欲求を常に抱いていた。そんなところに出会った本がアダムスキーの円盤の本だった。宗教書ではどうももうひとつ理解できない厚い壁のようなものがあって混迷していたところだっただけに、ぼくにとってアダムスキーは本当に救世主的役割を果してくれた。
 そして円盤への関心は日増しに強くなり、ぼくの生き方の根源的な部分になりつつあった。従来のものの発想の根底には過去の経験や体験を原点にしたものや、あるいは合理的なものに頼るところがあったが、円盤についていろいろ研究していくにつれて、ぼくの今までの概念が次第に覆《くつがえ》されていった。ぼくをささえてきた従来の主義主張がいかに個人的な狭い範囲のものであるかということが、広大な宇宙から来る円盤によって教えられると同時に自分自身の存在の矮小《わいしよう》さに愕然《がくぜん》としてしまった。こうしてとりつかれたように円盤の研究を始めだした。最初のうちは円盤の推進力や動力に興味を持ち、学生の頃大嫌いだった科学に頭をつっ込まなければならなくなり、こりゃ大変なことになってきたわいと思いながらやっているうちに次第に面白くなってしまった。しかし円盤をただ単なる科学面から研究していこうとする時、どうしても科学では理解出来ない問題と重なっているような気がしてきた。つまりわれわれの未知の超常現象と円盤が大いに関係しているような気がしてならなかったのだ。円盤は何か非合理な力によって存在し、またわれわれ人類と関係しあっていると考えざるを得なくなった。
 円盤はわれわれ地球人が考えているエネルギーを動力としているようにはどうしても思われなかった。円盤の科学はどうやら地球の科学をはるかに陵駕《りようが》したもので、この搭乗者はわれわれの想像を絶する知的な人類であることは、円盤のあの飛行法や推進力を見ただけでもわかるはずだ。
 また円盤の大部分のコンタクターが円盤人とテレパシーによる交信を経験しているところから考えてみても、どうやら心と何らかの関係があることがわかる。想念はエネルギーであり、この力は宇宙における最も強力なエネルギーとして、時には不可能を可能ならしめるほどの無限力を持っている。この人間の心が発するエネルギーをもし科学化すれば円盤の存在などちっとも不思議ではないはずだ。本来人間は神に等しい能力を持っているはずだ。それがいつの間にか文明の発達とともに顕在意識だけに頼るようになり、本来の超能力は退化し、動物や昆虫以下の下等動物になってしまったのではあるまいか。
 一万二千年前に大洋の底に沈没したムーやアトランティスの両大陸には、現代の文明など及びもしない古代文明が栄えていて、彼等はすでに今日われわれが知る空飛ぶ円盤のような空艇《くうてい》を持っていたことはどうやら疑いのない事実である。このことは世界各国の神話や伝説の中に記されていると同時に、各地の巨石文明やピラミッドなどの遺跡がこの事実を証明している。われわれの科学や知識はせいぜい今から二千年前からのもので、それ以前の古代文明からの知識は何ひとつ受けついでいない。むしろそうしたものを無視したところから今日の科学は出発したもので、人類の重要な秘密には全く触れようとさえしていないのではなかろうか。
 円盤はぼくに古代文明の存在を教えてくれ、また古代文明を知るために神話や伝説にも関心を持たせてくれた。神話や伝説は人類や地球の起源の謎にも挑戦させてくれた。人類や地球の謎は自分自身の心を見つめることを指導してくれた。また心は神や仏の存在について貴重なヒントを与えてくれた。このようなことから最終的に神の問題がぼくの大きなテーマになろうとしており、ぼく自身の心身を科学的に知ろうとする意識がぼくをヨーガの道に進ませようとしている。こんな方向に導いてくれたのもいうまでもなく円盤だった。そういう意味で円盤はぼくの最高のグル(導師)でもある。
 ぼくは円盤についてのすべてのことを知りたいので、今後ますますこの方向に根ざすことになるだろうが、ぼくは決して円盤研究家にはなりたくない。ぼくは円盤を通して「ぼく自身の研究家」になりたいのだ。円盤を深く知るということは自分自身を深く知ることに通ずるし、自分自身を深く見つめることはぼくをとりまく社会的現実をより的確に知ることにもなる。ぼくは、自分自身の生き方を決して消極的なものとは考えておらず、むしろ自分自身に挑戦する意味で積極的な生き方だとさえ自負している。
 ぼくの夢はいずれ円盤に乗せてもらいたいことだ。しかしこれが実現するのは今生ではなく来世になるかも知れない。またぼくの来世には、地球や人類が一変して、地球がかつて迎えなかったほど素晴しい黄金の光明世界が待っているかも知れない。このことは現在アクエリアスの時代に突入したことが十二分に物語っている。

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