海事代理士は、海事代理士法に関する法律の専門家で、「海の法律家」とも呼ばれています。
この仕事に就くには国家試験である海事代理士試験に合格し、地方運輸局に登録をする必要があります。
主となる業務内容は船舶の登記ですが、これは行政書士や司法書士も行うことができるため、海事代理士のみで請け負う仕事量はさほど多くないようです。
開業することも可能ですが、それで成功を収めることができるのは、ごく一部の海運・造船業界に太い人脈を持った人に限られるといわれます。
こうしたことから、海事代理士として生活を成り立たせるためには、行政書士や司法書士、社会保険労務士などの資格を併せて取得し、仕事の幅を広げる努力が必要になるでしょう。