宮大工とは、神社や仏閣などの日本の伝統的な木造建築を手掛ける大工のことです。
新築だけではなく改修工事も行い、文化財の解体や補修に携わることもあります。
木組み工法という、木材に仕口や継ぎ手の加工を施し、釘や金物を使わずに木材組んでいく伝統的な工法を用いて、200~300年以上持つように建物を造っていきます。
屋根、柱、梁などには、複雑な曲線が用いられていることもあり、高度な技術が必要とされています。
伝統ある技術を習得するためには、ベテランの職人のもとで長い修業を積むことが必要です。
建築的な知識だけではなく、文化財についての知識も求められます。
宮大工は、日本の伝統的技法を継承し、後世に伝えていく役割も担っています。
一般的な宮大工の月収は30万円ほどですが、ベテランの腕のいい宮大工の中には高収入を得ている人もいます。