『週刊少年ジャンプ』『少年ジャンプGIGA』と掲載誌を移しながらも最終回を迎えられず現在、漫画アプリ『銀魂公式アプリ』で連載中の漫画『銀魂』(作者:空知英秋氏)が、6月17日の第3回目の配信となる「最終訓」で完結することが、27日発売の『週刊少年ジャンプ』26号で発表された。完結の告知は今回で3度目だが、「本当に本当で本当の最終回へ」と題して、空知氏の初連載がついに約15年半の歴史に幕を下ろす。また、コミックスの最終77巻が今夏に発売されることもわかった。(※画像は「6月10日配信予定」となっているが17日に変更)
同作は、昨年9月に『週刊少年ジャンプ』で完結する予定だったができず、掲載誌を移して、12月より完結に向けて『少年ジャンプ GIGA 2019 WINTER』で連載していた。しかし、今年3月にまたも完結できないことが発表され「完結できず申し訳ありません」と謝罪。銀時が土下座している姿が描かれた担当編集のお詫びページが掲載され、異例の事態が話題に。
完結できなかった理由について担当編集は「『完結しないやつじゃね?』と気付いたのは1号目の原稿待機中。DB(ドラゴンボール)パロディが6ページ分だったのを見た時です」と明かし「2号目の原稿を待つために15時間滞在する機会があったので、その間に先生と話し合いをしました」と告白。空知氏と相談した結果、物語の続きは銀魂公式アプリで掲載することとなり、5月13日より完結に向けて漫画アプリ『銀魂公式アプリ』で連載を再開させた。
きょう27日に第2回目が配信され、銀時、虚の因縁の結末へと向かうストーリーが44ページにわたって掲載。次回は6月17日に「最終訓」と題した第3回目が配信されると発表され、「本当に本当で本当の最終回へ」と完結することを告知、同日発売の『週刊少年ジャンプ』ではコミックス最終77巻とラストファンブック「広侍苑」が、今夏に同時発売されることを発表した。
2003年12月8日から連載がスタートした『銀魂』は、架空の江戸を舞台に「天人」と呼ばれる異星人らによって支配される世界で、甘党&無鉄砲な侍・坂田銀時が、新八・神楽ら仲間たちとともにさまざまな事件を解決する活劇物語。SF時代劇の世界観でコメディータッチに描かれている。
コミックス第1巻が04年4月2日に発売され、74巻までの累計発行部数は5500万部を突破。06年4月からテレビ東京系でアニメを放送開始し、11年4月~12年3月まで第2期、15年4月から2016年3月まで第3期、18年1月から10月まで第4期を放送。俳優・小栗旬主演で実写映画『銀魂』が17年に公開され、その年の邦画No.1となる興行収入38億円を突破し、続編となる『銀魂2 掟は破るためにこそある』も公開された。
作者の空知氏は、02年に『週刊少年ジャンプ』の『第71回天下一漫画賞』応募作『だんでらいおん』で佳作を受賞し、同年同誌42号(02年9月14日発売)に掲載。03年に同誌17号(03年3月25日発売)にて『しろくろ』を発表し、そして、同誌04年2号から初連載作品となる『銀魂』をスタートし、現在に至る。