あてはずれ
笑林広記
女が男の鼻の大きいのを見て、ふざけていった。
「あんたの鼻は大きいのね。きっとあれも大きいのでしょう?」
男も女の口の小さいのを見て、ふざけていった。
「あんたの口は小さいね。きっとあそこも小さいんだろうな」
ふざけあっているうちに、二人ともあじな気になってきて、ついに一儀に及んだ。
すんでから女が笑って、
「あんたの鼻、あてにならないのね」
というと、男も笑って、
「あんたの口も、あてにならんね」






