薬の勝利
笑府
子どもが病気になったので、医者に薬をもらって飲ませたところ、一層ひどくなった。父親が医者のところへ駆けつけてわけを話すと、医者は、
「ご心配には及びません。わたしの薬が病気と戦っているところですから」
といった。そこへ、子どもが死んだという知らせがきた。すると医者は、
「わたしのいったとおりでしょう」
といった。
「わたしの薬が病気と戦って勝ったのです。だが、お子さんはわたしの薬と戦って負けなさった」






