満員
笑府
ある人、子供が病気になったので医者を呼んだところ、医者は、
「わたしがお引き受けした以上、ご心配はいりません」
といった。ところが莫大な薬代を払ったのに子供は死んでしまった。その人はひどく怒り、下男に、医者の家へねじ込みに行かせた。しばらくすると下男が帰ってきたので、
「どうだった」
ときくと、
「だめでした」
という。
「どうしてだめなのだ」
「ねじ込みにきた連中が大勢いて、とても割り込めませんでした」






