薬
笑府
ある医者、引越しをすることになり、近所の人々に挨拶をして、
「いろいろお世話になりました。何かお礼のしるしをと思ったのですが、手もとが不如意ですので、せめて薬を一袋ずつみなさんにさしあげます」
といった。近所の人々がくちぐちに、
「わたしたちは何の病気もありませんから」
とことわると、医者のいうには、
「いやいや。わたしの薬を飲めば、きっと病気になります」






