女ごころ
笑倒
僧侶が婦人と同じ船に乗り合わせた。
婦人は、僧侶がじろじろと自分を見るので、怒って、下男に僧侶を打たせた。すると僧侶は眼をつぶってしまった。
やがて船が向う岸に着くと、婦人はまた下男に僧侶を打たせた。
「いったい、こんどは何の罪で?」
と僧侶がいうと、婦人は、
「おまえさんはいままでじっと眼をつぶって、わたしのことをあれこれと考えていたでしょう」






